**少女小説と私 その2**

                    ・・・ サニーブルック農場のレベッカ


アメリカの作家、ケート・ウィギンの「サニーブルック農場のレベッカ」は、
「少女レベッカ」というタイトルで抄訳されたものを、
私は小学生時代に伯父からもらい、愛読しました。訳者は城夏子さんです。
完訳のほうは、昭和46年、続編の「レベッカの青春」と共に、角川文庫から出版されました。
そちらは自分で購入して、愛読しました。訳者は大久保康雄さんです。

2015年初夏、JALカードのTVCMに、ケート・ウィギンの言葉が出てきました。
旅の名言、ヴァトナヨークトル篇。
〜〜遠くに行くことはある種の魔法で、戻ってきた時にはすべてが変わっている〜〜

「レベッカの青春」にこれとよく似た一文があります。
「遠くへ行ってすっかり変わって帰ってくることは、素晴らしいことだわ。」
これは、学びたかったのに、家庭の事情で学校に行けず、
治安判事の使用人をしていたアビジャー少年に、レベッカが言った言葉。
アビジャーは、その助言に勇気づけられ、大学に進み、立派な青年になって戻ってきます。
そして彼は、幼い頃からずっと思い続けてきた女性に、プロポーズするんですよ。(^^)

レベッカのお話に出て来る石鹸会社の名前は、エクセルショール。
そう、カフェ・チェーン店と同じ名です。
だから私がエクセルショールという名に出会ったのは、
レベッカのお話のほうが先で、カフェ・チェーン店のほうがずっと後。
街で初めて、EXCELSIORという看板に出会って、発音してみて、
あ!レベッカの石鹸会社と同じ名前!って気づいた時、
私は嬉しくなって、ラブソングを一つ、作っちゃったんですよ。
でもその曲は、年月をおいて自分で聴いてみて、これはあまりに少女趣味だと思い、
現在は非公開です。(^^;)


  


左、白いライラック。レベッカのお話には、ライラックが頻繁に出てきます。
右は、アイルランドのボグ・ヴィレッジ。
レベッカの故郷、サニーブルック農場は、こんなところだったのでしょうか。



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