***手回しオルゴールの仕組み***

                  〜〜 どんな仕組みなのか、簡単に説明します



  

 

手前のネジを回します。楽譜は左から右へ、進んで行きます。蓋を開けるとこんな空間。
閉めたほうが共鳴しますが、聞こえ方は場所によって様々。開けた方が遠くまで聞こえる場合もあります。

回す側から見ると、楽譜は逆さ。ト音記号、へ音記号が書かれていますが、その通りに、音の高さが決定されています。
そして、横は、リズムを決定するわけです。



  


中蓋を開けると、機械が見えます。パンチカードが木で覆われている部分に入ると、パンチされている高さの音が出ます。
右は、まだパンチを開ける前の楽譜。白楽譜と言います。
私は、横がB4の長さの白楽譜を3枚保存しておいて、B4のコピーで1回に3列取り、それを画用紙に貼りつけています。

4拍子だと、1列で10小節しか作れないので、曲の長さに応じて楽譜をつないでいきます。
継ぎ目はマスキング・テープで。セロテープより劣化がゆっくりなのです。
そして穴の開け間違いをふさぐ時には、裏からメンディング・テープを貼ります。その右が専用のパンチ。
その横のハサミは、眉毛カット用なんですが、パンチで完全に切り抜けない残りをカットするのに、これが最適なんです。
何でパンチだけで切り抜くことができないの?」って聞かれたことがあります。
多分、一枚の厚紙だったらできるのでしょう。
私の場合は、画用紙+コピー用紙、という二層になっているので、駄目なんだろうなあ。


    


パンチを開けた後の楽譜。一番下がド。音域は2オクターブ+6度。黒鍵の音は有りません。
縦の線が一つ横に動くと、4分音符1個分進みます。
そして4分音符1個分空けないと、同じ高さの音を続けて出すことはできません。
4小節目、ラソッミミソ、ドの動きが解るかしら。このイントロでピンと来る方もいらっしゃるかな。
はい、CCR「雨を見たかい」の楽譜なんです。

右は、演奏中の私。近影ではありません。(^^;)
ライブの時には、オルゴールの蓋を開けて、中にマイクを突っ込んでいます。
場所やPAの違いにより、蓋を閉じて音を拾う場合もあります。


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